JAGUAR-DASは、中層大気の全高度領域を対象として開発されたデータ同化システムです (Koshin et al., 2020; 2022a)。高度150kmまで計算するハイトップ全球モデルに人工衛星の観測データを同化しています。この同化システムを用いて、2004年9月から2023年12月までの19年以上にわたる長期間の再解析データ (JAWARA) を作成しました。2023年12月以降のデータも順次作成を進めています。JAWARAは、世界初の地表から下部熱圏までをカバーする大気長期再解析データとなります。
JAGUAR-DASは、国際プロジェクト,Interhemispheric Coupling Study by Observations and Modeling(ICSOM; Sato et al., 2023)の3つの主要コンポーネントの1つとして開発されました。ICSOMの主な目的は、重力波が重要な役割を果たす全中層大気の現象の力学を明らかにすることです。ICSOMのなかで、JAWARAは、グローバルな大気レーダー網による国際共同観測で捉えられた現象を重力波解像大気大循環モデルシミュレーションで再現するために利用されています。
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DOI:https://doi.org/10.17592/002.2025010407
JAWARAのロゴマーク